top of page

嶋寺家はどこから来たのか

執筆者の写真: Shinichi ShimaderaShinichi Shimadera

更新日:2022年4月17日

こんなことを考えるようになったとは、私もそろそろ歳かもしれない。私は滋賀出身だが、今は岐阜にいる。父は滋賀県の北の方の出身であるが、今は南にいる。嶋寺の本家母屋のおじさんは滋賀出身だが、今は岐阜にいる。しかも関市に。

私は出身大学が滋賀医大だが、医者になってから小児外科の研修は先輩医師の命で東京へ紹介され3年もの間東京生活を送った。その後滋賀医大へ一旦帰ったものの、すぐに京都府立医科大学へ転局して、そこで大学院まで進み、博士号を取得している。その後いろんな出来事、出会いがあり、滋賀に戻り、関へ招かれてきた。

人はその時代その時代で一生懸命に生き、選択選択の連続の上に今がある。そのようなことを常々考えている時に、ひょんな話題に遭遇した。「渡来人はどこからきたのか」日本史の古い知識からは当然、弥生時代に朝鮮半島から日本へ渡ってきたのが渡来人で、大陸から稲作や仏教文化などを日本に伝えた、と思い込んでいた。大陸から来た渡来人は体格も大きい。それまでの縄文人は背も低い。日本は弥生人に取って代わられたぐらいに思っていた。ところが史実はそうではないようである。

遺伝子の分析からは縄文人の一部は朝鮮半島に渡ったようである。そこで現地の人と混血になり、その後再び日本へ戻った。何かお土産を持って。それが大陸文化として今なお伝わっているのではないかとする学説。

人は移動する生き物である。時には何かから逃げるために、そして逃げた先でお宝を見つけては子孫の代でまた戻ってくる。それがUターンのこともあれば、Jターンのことも、そしてIターンのことも。

嶋寺姓をネットで引くと日本で約40人。主には滋賀と岐阜と東京にいるらしい。何の目的のために散ったのか、それは子孫の時代に分かるのかも知れない。何か大きな偉業、お土産を持って、故郷に錦を飾るのかもしれない。

ただ、今、私は関にいる。この地で働き、子育てをし、子供とともに関を岐阜を学んでいる。日々会う人々も、過去に様々な背景を持ちつつ今ここにいるはずである。そんな人々と言葉を交わし、時を過ごし、化学反応を起こし、天命を信じ、天地人から何かを為しえたい。



閲覧数:318回0件のコメント

最新記事

すべて表示

映画ラストマイルに思う

先日久しぶりに映画を見てきた。基本的に私はドラマも含めて人が亡くなる話は見ないことにしている。しかし今回のはしっかり人が亡くなるのだが、それでも見ようと思ったのは家内に「ドラマアンナチュラルとMIU404」の融合だと誘われたからである。アンナチュラルはご存知のように石原さと...

飛行機はロマン

ライト兄弟以降、航空技術は発達して飛行機が空を飛んでいくことが今日当たり前になっている。しかし私は地上で飛行機の離発着を見るのも割と好きである。私にとって着陸は四次元の世界から来た物体との遭遇みたいに感じるのである。

世間虚仮(こけ)

世間虚仮これは聖徳太子の言葉として伝えられているものである。 地位や名誉、財産、権力などを価値あるものとしている世間は「虚仮」、つまり虚しくて仮のもの。ただ仏のみが「真実」であるというものです。にわかには信じがたいですが、これが真実というのです。

Comments


  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn
SMCロゴ.png

©2021 by Dr.しまでら診療室。Wix.com で作成されました。

bottom of page