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命の最前線
先日とある新患の新生児が茶色い嘔吐をするという主訴で来られた。嘔吐は一回、でも吐き方が変だと母親はいう。一通りの診察をして腹部レントゲン撮影となった。見た瞬間にピンときた。これはもしかしてあの疾患か。手術になるかも。こんなふうに外来を展開している。有名な疾患、有名な手術でも、外来初診から診断に至る道筋は地味なものである。自分が見逃せば、患者さんは病魔の地獄へ落ちる。適切に検査して診断して、これ以上は病院紹介が必要。そんな気持ちで日々診療をしている。
重要な疾患が隠れている時、私の心のベルは鳴る。それはあたかも仏が叱咤激励してくれているようだと私は感謝する。

Shinichi Shimadera
1 日前読了時間: 3分
「蜘蛛の糸」の真意
人生の中で、富士山の頂上を頭上に目指して登っている途中は瓦礫だらけ、でも山頂に登って頂上を眼下に見下ろせば周囲が見渡せて、きっと次に目指す先、お浄土の場所も明確に見えてくるのではないだろうか。大事なのはその山に一緒に登ろうと誘ってくれた人に感謝して、ついて行くことがまずは肝心なのだろうと思う。

Shinichi Shimadera
6月10日読了時間: 3分
「生類憐みの令」を考える
バイトとはいえ見ず知らずの初対面の人の命を奪う、そんな闇が日本中を震撼させる出来事が後を絶たない。殺生は人間の性(さが)なのか。
人間は毎日殺生をする。食物連鎖の頂点にいるから生物学的には仕方のないことかも知れないが、はたと気が付けば人間は悪事ばかり働いていることになる。医療で人助けをする傍らで三食殺生し、自分の命を繋いでいる。そんな自分を時に責める。
世の中は善悪で出来ている。仕事が善なら丁度いいが、仕事が愚痴だらけだと、仕事も悪、食べても悪で良いことは一切なくなってしまう。もちろん人間生きてる限り悪事ばかり働くと言ってしまえばそれまでだが。
虫が出れば虫退治、そうでないと刺されて腫れて、アナフィラキシーを起こせば命を奪われかねない地獄を見る。やはり万物の霊長の人間も弱肉強食の中にいるのか。
退治した虫が亡き父母や祖父母の来世の姿かも知れない。心配して寄って来ただけなのに、自分はそんなこと気に留めず、退治。それでいいのだろうか。

Shinichi Shimadera
5月31日読了時間: 2分
ネット注文を忘れられる
先日ネットで注文したピザが、引き取り時間に取りに行っても出来ていなかった。それどころか店員さんはそんなオーダー来てません、といった表情での対応だった。一旦外に出たが、慌てて店から店員さんが出て来て「注文来てました」と。
人生のあらゆる場面でミスは起きる。リスクマネージメントはその店のレベルを表す。リスクは突然起きるようで、実はその予兆があるものである。対外的な応対、内部の乱れ、特に内部組織の崩壊は気をつけないといけない。

Shinichi Shimadera
5月31日読了時間: 2分
子どもは寂しいと痛くなる
今日も無事手術が終わった。手術が終わって親さんから質問を受けた。「痛くないのですか?」と。しかし何故かしら親に抱っこされていると大人しくしている子がほとんどである。親といると安心するのか、家に帰ると安心するのか、安心すると薬なんかいらなくなるのか。そんな錯覚さえ覚える。全ての年代で不安の多い現代社会を生き抜くには安心できるものを備える必要があるが、それは地位や名誉や財産ではなく、もっと温かい命の根源な気がする。人生とはそれを探す旅なのだろう。

Shinichi Shimadera
2月15日読了時間: 2分
インフルみなし陽性の心配
インフルエンザB型が猛威を振るっています。みなし陽性をしない当院が言うのだから、間違いありません。当院はみなし陽性を作らないために検査は保険診療の範囲内で適切なタイミング、回数を案内しています。時には何度も来院を指示するかもしれませんが、お互い納得がいくまでどうかお付き合いください。ちなみにみなし陽性の一部が非インフルエンザとすると、今の学級閉鎖の発熱者はどのくらい本当のインフルエンザがいるのでしょうか、はなはだ疑問です。

Shinichi Shimadera
2月13日読了時間: 3分
感染症との戦い
熱が38度以上になったら検査をしましょう。そう毎日診察で言っている一方で、何日も熱が続く症例にも毎日出会う。当院が一軒目の方が多いが、当院二軒目、三軒目の受診の方もおられる。

Shinichi Shimadera
1月5日読了時間: 2分
関の地に来て早くも*年
関の地に来て早くも7年。この地で小児外科クリニックを開き、毎週小児の日帰り手術をやっていると言うと、外科医の方でも驚かれるかもしれません。手術は手術が好きな人にして頂くべきです。だって外科医はマエストロですから。

Shinichi Shimadera
2025年10月18日読了時間: 4分
子供好きの医師と子供嫌いの医師
ドラマ「ガリレオ」の湯川先生は子供が嫌いという。なんでも、行動が予測不可能であるかららしい。小児科医、小児外科医にも子供好きと子供嫌いがいる。子供嫌いは子供の病気が好きなんだという。子供は病気そのものが大人と違う。病気好きはその子供特有の特殊な病気を診断して治療するプロセスが好きなんだという。子供の行動は予測不能というが、私は日々それを実感して、面白いと思っている。予測不能かもしれないが、その分、引き出しを多く持っておかないといけないもの事実である。採血などの痛みを伴う処置の時はナースが準備している間に気持ちのお膳立てをしておいて、いつものポジション取りで抑え込みに入って、一気に終わらせる。そして、最後にごほうびを差し上げる。
子供嫌いは病気好きと最初に申し上げたが、病気を診断する時に、子供好きと子供嫌いでは取れるデータに差があるのではないかと密かに思っている。仏頂面していると子供はきっとストレスを感じるだろうし、そうして集めたデータはストレスの要素が多分に含まれている。だろう。

Shinichi Shimadera
2025年9月28日読了時間: 2分
正しいマスク着用について
なぜここまでマスク着用が広まったのでしょうか。それは例の新型コロナが影響しています。あの時は正しいマスク着用を拒否すれば大学入学共通テストを失格とされ、マスク着用を強要していました。正しくないマスク着用はなぜ悪いのかを検証してみると、鼻出し、顎マスクは口や鼻が出ているので、感染対策としては無意味です。またそのズレたマスクを戻す時に顎についた菌をマスクに内に付着させ、それをまた口鼻に戻すと考えれば正しいマスク着用とは決してマスクをズラしてはならないと言えます。それよりももっと悪いのはマスクの表面を指で触る行為です。マスク表面には空気中のゴミや雑菌が付着しており、最も不潔な部位なので、そこに触れた指を毎回アルコール消毒するなら話は別ですが、そのままあちこち触る行為はばい菌をスタンプして回る行為に匹敵します。マスクを着けていると顔が認識できず脳の発達が遅れる、情緒不安定になり、雑菌をブロックすることで体の免疫が活性化されず、日和見感染と言って、弱毒菌に負ける。低酸素状態から脳が活性化されない、学力が低下する、肌が荒れる、湿疹が治らない、発達障害様になる

Shinichi Shimadera
2025年7月20日読了時間: 4分
「嶋寺は使えない」
私は下積み時代によく「嶋寺は使えない」とよく言われた。しかし、自分で言うのも何だが、決して「使えない」医師ではなく、「使いにくい」医師だったと思う。 研修医時代から小児外科医になりたくて、なのに小児外科のない滋賀医大外科医局に入り、そこから自分勝手に国立小児病院にリクルート...

Shinichi Shimadera
2025年4月13日読了時間: 2分
映画ラストマイルに思う
先日久しぶりに映画を見てきた。基本的に私はドラマも含めて人が亡くなる話は見ないことにしている。しかし今回のはしっかり人が亡くなるのだが、それでも見ようと思ったのは家内に「ドラマアンナチュラルとMIU404」の融合だと誘われたからである。アンナチュラルはご存知のように石原さと...

Shinichi Shimadera
2025年1月6日読了時間: 2分
しまでら体育会系クリニック
明けましておめでとう御座います。 開業してもうすぐ3年、おかげ様で日々多くの患者さんに来て頂けるクリニックになりました。 ドライブスルーでの診察、処方薬受け取りもすっかり馴染んできて、スムーズに診察が進むようになりました。それはスタッフのみならず、患者さんのご協力もあって...

Shinichi Shimadera
2025年1月5日読了時間: 2分
飛行機はロマン
ライト兄弟以降、航空技術は発達して飛行機が空を飛んでいくことが今日当たり前になっている。しかし私は地上で飛行機の離発着を見るのも割と好きである。私にとって着陸は四次元の世界から来た物体との遭遇みたいに感じるのである。

Shinichi Shimadera
2024年9月2日読了時間: 2分
世間虚仮(こけ)
世間虚仮これは聖徳太子の言葉として伝えられているものである。 地位や名誉、財産、権力などを価値あるものとしている世間は「虚仮」、つまり虚しくて仮のもの。ただ仏のみが「真実」であるというものです。にわかには信じがたいですが、これが真実というのです。

Shinichi Shimadera
2024年9月1日読了時間: 2分
健診での様子見は要注意
時々異常を指摘して紹介状を作成することがあるが、中には「うちの子大きな病気ですか?前回は様子を見ましょうと言われましたが」と申し出る親御さんがおられる。その真意が分からないが、どうやら今回も「様子を見ましょう」と言って欲しかったように感じることがある。

Shinichi Shimadera
2024年6月30日読了時間: 2分
恩師の退任
数年前のこと、突然午後を休診にして東京時代の恩師の退任パーティに行ったことがありました。その先生は私が小児外科医を目指して初めてお世話になった専門施設国立小児病院(現国立成育医療センター)外科の上司、中野美和子先生でした。その当時から年齢不詳だったのですが、その時ようやく分...

Shinichi Shimadera
2024年6月8日読了時間: 3分
私が抗生物質を使わない理由
抗生物質を飲んでいて、下痢と発熱が続く時、それは偽膜性腸炎あるいは耐性菌のサインかもしれないのですぐに投与をやめないといけない。抗生物質を使うことで誘発される病気があることを医師であれば皆知っているはずである。知らずに安易に抗生物質を出すことは罪である。

Shinichi Shimadera
2024年5月20日読了時間: 3分
井戸の茶碗
年頃の娘と二人暮らしの浪人が生活に困り仏像を売ることにした。その仲買人は屑屋で物の価値が分からないが、分からないままに200文で買い、それを若い武士が300文で買った。この武士、真面目な性格で汚れを落とそうと仏像を磨いていたところ、中から50両の小判が出て来た。

Shinichi Shimadera
2024年5月15日読了時間: 2分
よく当たる占い師?
抗原検査陽性がポンポン出ると、あたかもよく当たる占い師みたいな気分になるが、検査とは当てずっぽうでやるのではない。問診、診察所見を元にして占い師以上に当てないといけない。医師、看護師、薬剤師、牧師、師匠と師のつく職は人を教え諭すために日々の精進が肝要である。

Shinichi Shimadera
2024年4月24日読了時間: 3分
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