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究極の目標は諸刃の剣

  • 執筆者の写真: Shinichi Shimadera
    Shinichi Shimadera
  • 2022年9月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年9月24日

当院の診療科は小児外科、小児科、内科、外科である。子供から大人まで幅広く診察したいという思いからそのように標榜したのだが、正直なところ診療の流れ方がそれぞれ違う。小児科の中だけでも感染症、ワクチン、発達相談、手術相談ではそれぞれ3分、5分、30分とかかる時間が大きく違う。そこで生じる問題点が待ち時間とインシデントである。新型コロナの第7波、朝イチから発熱外来が列をなす。maxスピードで診察すれば当院は1時間に15人診れる計算だが、そこへ発達相談や小児外科、小児科の特殊検査の症例が入るとその分時間は超過する。本当はホームページやネット予約ページで発達相談や小児外科は時間がかかるので診療時間帯の最後の枠にご予約頂くように案内はしているが、初めて見える方も多く、なかなかそう思い通りにはいかない。

ワクチンはミスがあってはならない特殊な医療だからと時間帯を分ける医院は多い。でも裏を返せばその時間帯以外は打ってもらえないことになり、仕事をしている親さんにとっては不都合も生じる。色んな思いから、結局のところどの時間帯も当院はワクチンから一般診療、感染症、小児外科とミックスで診察している。それでもミスが起きないようにワクチンはスタッフ複数でチェック、作製、介助、シール貼りを行い、採血なども号令と共に集合して一気に済ませる。相談症例は医師と一対一で話せるように子供さんはスタッフが預かる。結局どの時間帯もまんべんなく忙しい。忙しいとミスが出やすいし、診療の質も落ちやすい。しかしそれを覚悟の上でスタッフ全員で患者さんを守っているのが実態である。お待たせする時は待ち時間の目安をお伝えする様にはしていますが、ご協力をお願いします。

言うは易し、でもこれが諸刃の剣とならないように日々注意したい。

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