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感染症との戦い

  • 執筆者の写真: Shinichi Shimadera
    Shinichi Shimadera
  • 1月5日
  • 読了時間: 2分

熱が38度以上になったら検査をしましょう。そう毎日診察で言っている。

方や、発熱二日目、三日目、四日目と、何日も熱学会続く症例にも毎日出会う。当院が一軒目の方が多いが、当院二軒目、三軒目の受診の方もおられる。

感染症の検査は数多くあるが、検査をしても陰性続きで、風邪だと言われ続けて何日も熱が下がらないと、原因は一体何か、本当にこのまま様子観察だけでいいのか、親さんもきっと不安でしょうが、もちろん医療者側も不安で仕方ない。

そんな中で当院にはとうとうSpotFireという15項目同時PCR検査機器が入った。これでパラインフルエンザやライノウイルスといった風邪ウイルスの一種もとらえることができ、他にも百日咳やマイコプラズマといった抗原検査では引っ掛けにくいものも短時間で検出出来るようになった。ただ心配は、十把一絡げに何でもかんでも熱が出たら即この検査というわけにはいかないことである。

先日、40度の熱が続く症例にこの検査をしたところ、結果はnegative(全て陰性)。感度がいいと言われるPCRで何も検出出来ないなんて思ってもみなかった。ただこれはたまたまではない。その後、もう一例同様にnegativeの症例に出会った。


やはり診察の基本は問診して、見て、聞いて、触って、この疾患が疑わしいと思って、抗原検査、採血、レントゲンと進めるべきで、多項目検査を過信すると、重症度判定も誤ってしまい、大きな落とし穴に落ちてしまう。これでは新型コロナの二の舞になる。


多項目検査と言えばアレルギー検査もそうである。最近は指先から血液一滴で40項目近く検査出来る機器も出ているが、その結果をどう解釈するかで皆悩む。花粉症の検査目的に耳鼻科でやった多項目検査だったらしいが、思ってもみない食事アレルギー項目が陽性になり、どうしたらいいのかと結果だけ持って小児科に来られることもある。改めて聞けば、その検査項目を特に希望した訳ではないと。それは診断のプロセスを間違っていると言わざるを得ない。


というわけで、やはり診察の基本は聞いて、見て、触って、ということになる。便利な機器は諸刃の剣である。

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