top of page

戦のない世の中

  • 執筆者の写真: Shinichi Shimadera
    Shinichi Shimadera
  • 2024年2月14日
  • 読了時間: 2分

2023年大河ドラマが終わった。2024年明けましておめでとうございます。というのも束の間、能登で震災が発生した。津波が来て、犠牲者が出た。規模は違えど2011年3月11日と同じである。

戦のない世の中を作ると言って徳川家康は戦い、200年以上続く徳川幕府を作った。その功績は大きい。戦に日々明け暮れ、いつ命を奪われるか分からない時代は、早くこの時代が終わって欲しいと願っただろう。しかし今の日本はどうだろうか。戦こそないが、新型コロナに見舞われ、詐欺や強盗、闇バイトに見舞われ、交通事故に見舞われ、震災に見舞われる。犠牲者となればやはり地獄に落ちる。怯える対象は違えど、不安を抱える日常は今も昔も何も変わってはいない。

クリニックへ来られる方は、病気を抱えて来られる。だからいち早く診察をして、診断をして、薬を処方して差し上げたい。なのに今の日本は診断のキットが足りない、薬が足りない、ないないづくしの連続である。これでは不安が募るばかりである。


厭離穢土欣求浄土の旗印のもと、家康が戦ったのは一体何と戦ったのか。厭離穢土とは「江戸を離れて」ということらしい。江戸を離れて、京で浄土を目指したのか。京には何があったのか。それを知る人は少ない。

話は逸れたが、穢れた世の中を離れて極楽浄土を目指す。世の中穢れだらけ。人に会えば歪み合い、心乱され、愚痴が出る。説教じみているが、そこを離れて心地よい世界を目指したい。病魔と戦う人々の人生に寄り添い、診断治療して幸福を与えたい。医療も仏教の教えに似ている。そして徳川家康の教えにも似ている。

時代は違えど、人生の構図は今も昔も変わっていないのだろう。

最新記事

すべて表示
医師会通信に書いた巻頭言

関の地に来て早くも7年。この地で小児外科クリニックを開き、毎週小児の日帰り手術をやっていると言うと、外科医の方でも驚かれるかもしれません。手術は手術が好きな人にして頂くべきです。だって外科医はマエストロですから。

 
 
 
子供好きと子供嫌い

ドラマ「ガリレオ」の湯川先生は子供が嫌いという。なんでも、行動が予測不可能であるかららしい。小児科医、小児外科医にも子供好きと子供嫌いがいる。子供嫌いは子供の病気が好きなんだという。子供は病気そのものが大人と違う。病気好きはその子供特有の特殊な病気を診断して治療するプロセスが好きなんだという。子供の行動は予測不能というが、私は日々それを実感して、面白いと思っている。予測不能かもしれないが、その分、

 
 
 
正しいマスク着用について

なぜここまでマスク着用が広まったのでしょうか。それは例の新型コロナが影響しています。あの時は正しいマスク着用を拒否すれば大学入学共通テストを失格とされ、マスク着用を強要していました。正しくないマスク着用はなぜ悪いのかを検証してみると、鼻出し、顎マスクは口や鼻が出ているので、感染対策としては無意味です。またそのズレたマスクを戻す時に顎についた菌をマスクに内に付着させ、それをまた口鼻に戻すと考えれば正

 
 
 

コメント


  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn
SMCロゴ.png

©2021 by Dr.しまでら診療室。Wix.com で作成されました。

bottom of page