top of page
検索
医師会通信に書いた巻頭言
関の地に来て早くも7年。この地で小児外科クリニックを開き、毎週小児の日帰り手術をやっていると言うと、外科医の方でも驚かれるかもしれません。手術は手術が好きな人にして頂くべきです。だって外科医はマエストロですから。

Shinichi Shimadera
10月18日読了時間: 4分
子供好きと子供嫌い
ドラマ「ガリレオ」の湯川先生は子供が嫌いという。なんでも、行動が予測不可能であるかららしい。小児科医、小児外科医にも子供好きと子供嫌いがいる。子供嫌いは子供の病気が好きなんだという。子供は病気そのものが大人と違う。病気好きはその子供特有の特殊な病気を診断して治療するプロセスが好きなんだという。子供の行動は予測不能というが、私は日々それを実感して、面白いと思っている。予測不能かもしれないが、その分、引き出しを多く持っておかないといけないもの事実である。採血などの痛みを伴う処置の時はナースが準備している間に気持ちのお膳立てをしておいて、いつものポジション取りで抑え込みに入って、一気に終わらせる。そして、最後にごほうびを差し上げる。
子供嫌いは病気好きと最初に申し上げたが、病気を診断する時に、子供好きと子供嫌いでは取れるデータに差があるのではないかと密かに思っている。仏頂面していると子供はきっとストレスを感じるだろうし、そうして集めたデータはストレスの要素が多分に含まれている。だろう。

Shinichi Shimadera
9月28日読了時間: 2分
正しいマスク着用について
なぜここまでマスク着用が広まったのでしょうか。それは例の新型コロナが影響しています。あの時は正しいマスク着用を拒否すれば大学入学共通テストを失格とされ、マスク着用を強要していました。正しくないマスク着用はなぜ悪いのかを検証してみると、鼻出し、顎マスクは口や鼻が出ているので、感染対策としては無意味です。またそのズレたマスクを戻す時に顎についた菌をマスクに内に付着させ、それをまた口鼻に戻すと考えれば正しいマスク着用とは決してマスクをズラしてはならないと言えます。それよりももっと悪いのはマスクの表面を指で触る行為です。マスク表面には空気中のゴミや雑菌が付着しており、最も不潔な部位なので、そこに触れた指を毎回アルコール消毒するなら話は別ですが、そのままあちこち触る行為はばい菌をスタンプして回る行為に匹敵します。マスクを着けていると顔が認識できず脳の発達が遅れる、情緒不安定になり、雑菌をブロックすることで体の免疫が活性化されず、日和見感染と言って、弱毒菌に負ける。低酸素状態から脳が活性化されない、学力が低下する、肌が荒れる、湿疹が治らない、発達障害様になる

Shinichi Shimadera
7月20日読了時間: 4分
映画ラストマイルに思う
先日久しぶりに映画を見てきた。基本的に私はドラマも含めて人が亡くなる話は見ないことにしている。しかし今回のはしっかり人が亡くなるのだが、それでも見ようと思ったのは家内に「ドラマアンナチュラルとMIU404」の融合だと誘われたからである。アンナチュラルはご存知のように石原さと...

Shinichi Shimadera
1月6日読了時間: 2分
しまでら体育会系クリニック
明けましておめでとう御座います。 開業してもうすぐ3年、おかげ様で日々多くの患者さんに来て頂けるクリニックになりました。 ドライブスルーでの診察、処方薬受け取りもすっかり馴染んできて、スムーズに診察が進むようになりました。それはスタッフのみならず、患者さんのご協力もあって...

Shinichi Shimadera
1月5日読了時間: 2分
飛行機はロマン
ライト兄弟以降、航空技術は発達して飛行機が空を飛んでいくことが今日当たり前になっている。しかし私は地上で飛行機の離発着を見るのも割と好きである。私にとって着陸は四次元の世界から来た物体との遭遇みたいに感じるのである。

Shinichi Shimadera
2024年9月2日読了時間: 2分
世間虚仮(こけ)
世間虚仮これは聖徳太子の言葉として伝えられているものである。 地位や名誉、財産、権力などを価値あるものとしている世間は「虚仮」、つまり虚しくて仮のもの。ただ仏のみが「真実」であるというものです。にわかには信じがたいですが、これが真実というのです。

Shinichi Shimadera
2024年9月1日読了時間: 2分
健診での様子見は要注意
時々異常を指摘して紹介状を作成することがあるが、中には「うちの子大きな病気ですか?前回は様子を見ましょうと言われましたが」と申し出る親御さんがおられる。その真意が分からないが、どうやら今回も「様子を見ましょう」と言って欲しかったように感じることがある。

Shinichi Shimadera
2024年6月30日読了時間: 2分
私が抗生物質を使わない理由
抗生物質を飲んでいて、下痢と発熱が続く時、それは偽膜性腸炎あるいは耐性菌のサインかもしれないのですぐに投与をやめないといけない。抗生物質を使うことで誘発される病気があることを医師であれば皆知っているはずである。知らずに安易に抗生物質を出すことは罪である。

Shinichi Shimadera
2024年5月20日読了時間: 3分
よく当たる占い師?
抗原検査陽性がポンポン出ると、あたかもよく当たる占い師みたいな気分になるが、検査とは当てずっぽうでやるのではない。問診、診察所見を元にして占い師以上に当てないといけない。医師、看護師、薬剤師、牧師、師匠と師のつく職は人を教え諭すために日々の精進が肝要である。

Shinichi Shimadera
2024年4月24日読了時間: 3分
戦のない世の中
戦のない世の中を作ると言って徳川家康は戦い、200年以上続く徳川幕府を作った。その功績は大きい。今は戦こそないが、新型コロナに見舞われ、詐欺や強盗、闇バイトに会い、交通事故、震災に見舞われる。犠牲者となれば地獄に落ちる。怯える対象は違えど、不安を抱える日常は同じ。

Shinichi Shimadera
2024年2月14日読了時間: 2分
小児外科日帰り手術のコツ
関の地に来て早くも7年。この地で小児外科クリニックを開き、毎週小児の日帰り手術をやっていると言うと、外科医の方でも驚かれるかもしれない。言うは易し行うは難し。麻酔では気道過敏から喉頭痙攣を起こすことが無いわけではない。ただ、信頼関係の構築は外来の時点から始まっていると実感する。

Shinichi Shimadera
2023年10月25日読了時間: 4分
私が医師になった訳
高校1年の終わり頃、ひょんなことから中学時代からの先輩に「お前は医者になれ」と言われた。家に帰って両親にそのことを話したら腰を抜かして、それから何冊か父は医学部を目指すための本を買って読み漁っていたのを覚えている。当時の私の成績はきっと医学部合格には程遠かったのだろう。

Shinichi Shimadera
2023年10月25日読了時間: 3分
小児の看取り
先日、小児患者を看取った。そう滅多にあることではない。心臓の先天異常、長くは生きられない、ただ病院での管理は絶妙で、私は在宅主治医を快諾した。ところが急変。亡くなる当日の日中私は自分に自信がなくなり、ご両親に再入院を提案したが、「家でこのまま先生にお願いしたいです」と即答された。

Shinichi Shimadera
2023年4月9日読了時間: 2分
Ring a bellを大切に
2月で開業一周年を迎え、気持ちを新たにしている今日頃ごろですが、振り返って見れば、印象に残る症例がいくつかあった。外来患者さんの約1割が中等から重症と言われる。私は重症例が来るとring a bellつまり心のベルが鳴る。見逃さないようこの心のベルを大切にこれからも頑張ります。

Shinichi Shimadera
2023年3月25日読了時間: 2分
20年前の手術失敗例に会う
先日20歳になったある青年が定期受診に来てくれた。わりとイケメンで、将来はきっとジャニーズって冗談半分でいつも言ってた。でもお腹に傷が二本ある。彼にいつも「この傷治さないか?」と聞くが、「僕はもう手術はしません。ジャニーズにも行きません」と返す。

Shinichi Shimadera
2022年11月20日読了時間: 2分
下町ロケットに学ぶ
「佃品質」「佃プライド」を合言葉に、このドラマは大企業と対等に生きていく中小企業の情熱とプライドの話である。これを自分のクリニックに当てはめれば、大病院と対等に渡り歩く町医者ならではのやり方と目標が見えて来る。

Shinichi Shimadera
2022年10月12日読了時間: 1分
マスク以上の対策と統計マジック
マスク着用に感染予防効果は無いと力説する人達がいる。まず第一に新型コロナの感染率はワクチン接種なしでは1%とされる。これにマスクを着用の有無を加味すると、正しく着用できていない人が25%いれば、マスク効果は67%にまで減る。かなり下がるということである。

Shinichi Shimadera
2022年9月27日読了時間: 3分
今コロナで分かっていること
1)伝染病であること、2)高齢者ほど罹りやすい、3)濃厚接触はその程度が注意である、4)クラスター追跡班は何をしていたのか、5)感染したらどうなるのか
インフルと同様にコロナ感染やその後遺症もコロナワクチンや治療薬で防げるものではないのかもしれない。

Shinichi Shimadera
2022年9月21日読了時間: 5分
行動変容と向上心
新型コロナが流行し始めて早二年半。感染対策の名の下に個々に様々な行動変容が求められる。行動変容が不得意な人は沢山おられるが、目標に向かって自分が出来ることがどんどん増えることを嫌う人は一人もいないはずである。その向上心が行動を変化させる。行動変容の本質は向上心なのかもしれない。

Shinichi Shimadera
2022年8月10日読了時間: 2分
bottom of page
