top of page

Ring a bellを大切に

  • 執筆者の写真: Shinichi Shimadera
    Shinichi Shimadera
  • 2023年3月25日
  • 読了時間: 2分

2月で開業一周年を迎え、気持ちを新たにしている今日頃ごろですが、振り返ってみれば、印象に残る症例がいくつかあった。

外来診療をやっていて約9割が風邪などのcommon disease(軽症)で、1割が中等症から重症と言われる。この1割の中には命に直結する病気も隠れているので、決して見逃してはならない。

腸重積、川崎病、小児の上腕骨折、肺炎、周期性発熱症候群、ホルモン異常など、クリニックではどうしようもないものを正しく疑って病院に紹介出来たことを、あとから診断名を聞いてホッとする。ついうっかり見逃していたらあの子はどうなっていたのかと思うとゾッとする。

「Ring a bell 」意味はベルが鳴るであるが、転じて「ピンと来る」と訳す。このピンと来るが医者としては本当に大切で、コロナ禍で検査の陽性陰性ばかりに気を取られていてはきっと気づかなかったと思う。

最近本当に色んな症状で皆さん受診されるが、スタッフが慣れてきて診療のスピードは確実に上がっている。そのせいか待ち時間が短縮されている印象がある。つまり受付で感染症と非感染を分け、感染症はドライブスルーで発熱外来に案内し、車待機の間にナースが電話問診して重症度を判定、どの患者さんから診るべきかを見極めて、私は感染、非感染エリアを行ったり来たり。

診察所見で「ベルが鳴った」症例は採血、レントゲン、超音波検査などを行い、結果を見てさらに「ベルが鳴った」場合は病院に紹介する。

しまでらメディカルクリニック開院2年目に突入。4月からは病児保育も始める予定である。心のベルを大切にスタッフ一同これから益々精進して参りますので、宜しくお願いします。

最新記事

すべて表示
「嶋寺は使えない」

私は下積み時代によく「嶋寺は使えない」とよく言われた。しかし、自分で言うのも何だが、決して「使えない」医師ではなく、「使いにくい」医師だったと思う。 研修医時代から小児外科医になりたくて、なのに小児外科のない滋賀医大外科医局に入り、そこから自分勝手に国立小児病院にリクルート...

 
 
 
しまでら体育会系クリニック

明けましておめでとう御座います。  開業してもうすぐ3年、おかげ様で日々多くの患者さんに来て頂けるクリニックになりました。 ドライブスルーでの診察、処方薬受け取りもすっかり馴染んできて、スムーズに診察が進むようになりました。それはスタッフのみならず、患者さんのご協力もあって...

 
 
 
飛行機はロマン

ライト兄弟以降、航空技術は発達して飛行機が空を飛んでいくことが今日当たり前になっている。しかし私は地上で飛行機の離発着を見るのも割と好きである。私にとって着陸は四次元の世界から来た物体との遭遇みたいに感じるのである。

 
 
 

Comments


  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn
SMCロゴ.png

©2021 by Dr.しまでら診療室。Wix.com で作成されました。

bottom of page